あしたもおとうさん

「ねえ、あしたもおとうさん?」娘に確認される日々。おかあさんと育休をバトンタッチ。1年間の娘たちとの生活で思うこと

妻VSねぇね

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こだわり娘と妻の戦い

現在4歳の上の娘はある種のこだわりが強く、感情の起伏も豊かです。発達障害ではないけれど、HSC(ひといちばい敏感な子)であると思っています。そのせいで妻と娘でお互いが日々イライラ爆発しているところを見かけます。

なんだかどうにかできないかなと悩み中の記事です。

 

 

HSCとは

簡単に言うと、何事も敏感に捉えやすい・考えやすい子のことです。この間の投稿でも特徴については若干記述しました。

 

ashitamo-otosan.hatenablog.com

 例えば

人付き合いでは、初対面ではほぼ無口

まわりや相手のことをかなり観察

ちょっと不安なことがあるとずっと引きずる

結構前のこともよく覚えている

ルーティーンが決まっていて、その通りいかないとかなり不安・イライラになる

よく泣く、よく笑う

ドアの閉め忘れや、小さなホコリなどのゴミ、インテリアの配置の変化によく気づく

 

などが挙げられます。

一見すると大したことのないように思いますが、これが厄介で、身内だけのワガママ放題な子、としてもみえてしまいます。

 

しかし、自分(お父さん)と過ごしていると、4月の育休開始当初はかなり爆発が互いに多かったものの、すぐに収まり、今ではほとんどありません。(こちらの接し方の変化、本人の成長もあるのでしょう)

では、なぜ妻はソリが合わないことが多いのでしょうか。

 

爆発には予兆がある

2歳頃から始まるイヤイヤ期にも似た「やだー!」「なんでー!」「わーん 泣」の症状。だけど、うちの上の娘はその頃と比べて、自分をコントロールできる用意なってきました。その最も大きな部分が、爆発の前に予兆があるということ。

かなりヘナヘナになったり、半泣きでブツブツ言ったり、もっと前の段階でも「なんだかおかしい」という予兆が現れることがわかりました。しかもその時はかなり本人が頑張って「イライラ」や不安に対応しようとしている時で、その時に火に油を注がないように上手にイライラや不安に対応してあげると解消されることがわかりました。

 

その対応とは、ぎゅっと抱きしめたり、楽しい話をして落ち着かせてあげること。

でも、それがうまく出来ないことが多いのです。

 

先の読めない幼児をいかに見通すか

小さいうちは、いや大人になっても1日の生活はある程度のパターンがあるのではないでしょうか。幼児本人は先を見通す力はまだまだ弱いです。(2歳のチビは無いに等しいです)だから、ここは大人が先を見通して上げて、うまく乗せられるかどうかでしょう。

例えば、今日は朝グズグズ起きたから一日中気分が曇りやすいだろうなとか、日中結構運動したから夕方から眠くてイライラしやすいだろうなとか、逆に運動してないから夜にギャーギャー騒ぎそうだなあとかです。

この見通しがあることで、

言葉かけをいつもより優しめでいこうとか、夕方眠くなる前に先に風呂に入れちゃおうとか、わざとお使いとして夕飯前に歩きでスーパーに行ったり手伝いを多めにお願いして刺激を多くしよう

とかができるのです。

これが、「眠い〜」とかぐずり出してから対応しようとして

「大人の方法で」ゆっくり話し合おうとしたり、イライラに対応しようとしたりするから余計矛盾だらけ、自己中だらけのようじにイライラきてしまうんだよな〜と思うのです。

 

事件はヒヤリハットの法則的に

以前、運転免許更新か何かで、この法則を聞きました。

確か1件の事故を起こす前に、同じような状況でヒヤリ、ハッとしたことがあったはずというものです。それも1件じゃなく結構。そのヒヤリハットをしっかりと自覚して、対応しておけば、多くの事故は未然に防ぐことができるというものです。

同様に幼児との関わりも、「うまくいかなかった対応」をできるだけ一般化して覚えておくのです。すると、次回から「こうしてみよう」とか「この関わりはダメだったんだ」と事前に自分に言い聞かせることができ、無駄に爆発させずに済むことができるのです。

これは、子どもの脳の発達・理解レベルを考えた上でも大事なことだと思います。確かに大人でその対応をしたら「いや変でしょ」と思うことも、まだ未熟な相手にとって理解しやすい、言葉が通りやすいことは本人にとっても助けとなります。耳が聞こえない人に手話や筆話をするように、幼児が頭に入りにくい言葉や方法を使うことはないのです。

具体的には以下のような関わりがあります。

うまくいった対応

・とりあえず泣いたら、「落ち着くまでちょっと待つね」という

・「何が嫌だったの?」と聞く

・本人の行動がイライラの原因でも、抱きかかえながら聞く

・ヤダヤダの思考ループになっている時、ギャン泣きが継続する時は「違う違う違う違う!」「あれ?大事なことってなんだったんだっけ?」「ちょっと待ってちょっと待って」と気持ちを一時ストップさせ、落ち着くタイミングを与える。

・「どうしたらいいかな?」「今どんな気持ち?」「〇〇するのと✖️✖️するのどちらの方がいい気持ちになると思う?」など助ける存在としての言葉を多用する

 

うまくいかなかった対応

・泣いたら、すぐに何が悪いかの分析を伝えたり、良く無いところを叱る

・本人の行動が原因でも、何が嫌だったかという本人の気持ちを認めない。

・「泣き止むまで何もして上げません」と距離を保つ

・ヤダヤダ思考の時、「まず聞きなさい!」「それでもあなたが良く無いことしたの!」など高圧的に怒る。

・「もうやだ」「もう、知らない」「なんなのよ」「じゃあ勝手にすれば」「ダメなものはダメ」など、教える・与える存在からの罰として言葉

 

爆発したら、受け止める。いかにおかしくても

 それでも、たまに爆発することはあります。それも爆発すると落ち着くまで時間がかかります。HSCの特徴でもあります。爆発すると、話は一時全く入らなくなります。高圧的にめちゃくちゃこちらも怒れば、話は聞くようになりますが、それでは暴力と一緒です。子供は「怖いから従う」だけになってしまいます。(4月当初そうしてしまった自分が情けない・・・)

受け止め方はクールダウンを待つだけでも構わないし、抱っこでも。

そのあと、落ち着いた声で、呼吸に合わせながら話してあげると、「自分のここが良くなかった」など自ら振り返ることができるようになってきました。

まずはクールダウン。でもいきなりクールダウンしないから、まずは待つ。

 

泣き止むまで待とう、ホトトギス

 

 

 

 

みんなが発達、自分も変化

発達って大人でもするものだと思うのです。

子供への対応だってこの一年で自分自身大きく変わりました。

そう考えると、それぞれにあった内容って常に変化し続けるのだと思います。

 

今自分の目下の課題は、いかに妻に自分へ相談させるかです。

相談しなくとも、「どうにかしたい」と思った妻に寄り添えるように、何かいい助け舟が出せるような環境づくりをしたいです。

妻はとてもプライドが高い人。子どもへの関わり方には自信と豊富な知識もあります。だからこそ曲げられないところは曲げられないし、自分に聞くことも出来ないのでしょう。

妻の発達へも寄り添える、もちろん自分が「与える」という大それたことではなくて。

 

でも、こんな風に子供と激突している親子って多いんだろうなあと思うと、

社会的にも、もっともっと何かできることはないのかなと思ってしまいます。

まずは少しでも自分の周りから変えていければ。