あしたもおとうさん

「ねえ、あしたもおとうさん?」娘に確認される日々。おかあさんと育休をバトンタッチ。1年間の娘たちとの生活で思うこと

(男性が)育休で覚悟しておくこと10選

ブログでは、育休をとった1年間で日々の子育てに感動したことなり、悩んだことなり、面白く感じたことなりを不定期でアップしています。

一つ一つの記事を読めばわかるのですが、この数ヶ月を振り返ってまとめてみようと思いました。

そして愚痴ではなく、悩みや今後男性で長期の育児休暇を取る際に参考になってくれればと思い、今回は「覚悟しておくこと」と題してまとめを書くことにしました。

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まずは長いので以下が見出しです。

 

 

 

 

①男性の育児休暇(育児休業)への理解をもらうの大変

男性の育休取得率は2016年で過去最高の3.16%という驚きの数字です。

男性の育休取得率3.16% 16年度、過去最高 :日本経済新聞

女性は80%を超えています。また、この3.16%という数字のうち、1ヶ月以上が2割にもいかない。ほとんどが「なんちゃって育休」というから、男性がメインで育児を担っている育児休暇を取っている人はほとんどいないと言えるでしょう。

男性の育休取得が激減…背景に「パタハラ」|出世ナビ|NIKKEI STYLE

 

そのため、休暇を取るにも休暇中も理解を得るために面倒なことがあります。育休取得を渋られる、出世コースからやんわり外される、戻って来たら居場所ない…

  そうならないために、取得前から仲間を作ったり、理解を得られるようにするために働きかけたり、また上司にはできれば1年前などかなり前から伝えておいたほうがスムーズに進みます。職種・職場にもよりますが、まずは理解ある味方作りをする必要があります。

 さらには、妻への説得・話し合いも必要不可欠です。なんで育休とる必要あるの?ということです。我が家はカ完全母乳派だったので乳飲み子卒業までは私は育休は取らない、そして卒業したらとりたい旨を伝えてきました。自分がこの数年しかない一緒に居られる貴重な期間を経験したい、と熱望したからでした。

 

②女の世界への対応のしかた、どう付き合う?

 育休中は、子どもと多くの時間を過ごしますが、公民館や保育園の公開行事、地域のサークルなどに参加することもあるでしょう。その保護者は95%が母親、5%が祖母という比率でした。つまり、女の世界でした。この世界で生きて行くことにストレスを抱える人は辛いだろうな〜と思います。

 我が家は上の娘が幼稚園だったので、そちらの送り迎えや保護者会に私が行ったわけですが、こちらもほとんどがお母さんがたでした。いずれ小学校中学校とつながっていくので仲良くはしたいなあと思いつつ、お母さん同士のコミュニティに積極的には入れないなあ、進んで頑張って送り届けた後の井戸端会議に入るのはちょっとなあ。こりゃたまらん、時間がもったいないと思ってしまいました。
 でも下の娘がいたので、送った後も無理して一緒にいなくてもよい環境なので助かりました。仲良くはしていますが、やはり同性同士の方が話しやすいこともあるのでしょうか、自分の場合は一歩距離があるなあという感じです。でもそれくらいで私はよくて、幼稚園後もずっと一緒にいたり、子供いない間ママ友つながりでお茶してたりという過ごし方は自分には合わないかなと思っていました。(お母さんがた的にも、だれかが私と仲良くしていてあらぬ噂が広がったり妬まれたり?しても面倒だなと思うところもあるのでしょうか。)

 

 なので、ある程度の付き合いはしつつ、ビジネスライクに距離を取るのも一つかなと思いました。

 

③社会との繋がり欲求をどう扱うか

 毎日毎日、変化が少ない生活をします。子供の成長は確かに感じますが、社会人で仕事をしていた頃に比べると臨機応変さが必要なかったり、変化が少なかったり、そして大人との会話がなかったりといろいろ今までとは違う「日常」に苦しみます。

 自分がこの期間だからこそしたいこと 、自分の成長、家庭のことなどを考えた上で、どう子供との時間だけではない時間を考えないと、私は苦しいなと思いました。1日のほとんどが子供との会話、それもその瞬間瞬間の興味や刺激に反応した子供ベースの会話が多いです。それに付き合ううちに「これ、来年すぐに復帰できるかな」という不安や、普通に会話ができないストレスにも当たるのかなあと思いました。

 私自身、あまり子供と過ごしていてストレスを感じませんが、それは夜中にサークルや仲間との連絡、飛び込みの在宅の仕事への対応などをしているからだと思いました。

 また、私は月に一回程度子供が寝たあとに一人飲みに行かせてもらってます。それがかなりリラックスタイム。家でいるリラックスというよりは、大人の時間過ごせることや、食べ物、飲み物などの「非日常」で満たされる感じです。そんな時間を許してくれる妻に感謝です。

 

④お母さんがいるとすぐにポイ

 こちらが子どもに言っていることは妻の一言で一気に変わりやすいのです。やはり生まれてからずっと一緒に過ごしていた母の力は強いもの。さらに、平日でもおかあさんが帰ってくると、手のひら返したように「お父さん、いらな〜い」という露骨な反応をいただけます。

 さらに難しいのが、妻の「平日は疲れたから休日はゆっくりしたい」という態度。

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや

妻の育休時代、「平日は子供と過ごしてばっかだから、休日はゆっくりしたい」って言ってませんでしたっけ?

 

子どもはいつもは一緒にいられない妻と過ごしたい、
妻はゆっくりしたい。

俺は?おとうさんは?なんか俺だけいらない人?
私は先ほど書いたように月一くらいで飲みに行ったり夜中一人で本を読んだりである程度満足できますが、そうはいっても休日はみんなで楽しみたい。


 でも、それでも子供は「おかあさ〜んかまって〜〜」オーラで塩対応されようともがぶり付いていく。ああ、けなげ。
 そして、「しかたないからお父さんの方に行こうか」という空気全開だけど、相手してくれるネエネとチビ。

 

そう、その心の強さが必要です。

 

⑤生活目標を明確にしないと家事の無限ループを苦にする

素人の方もプロの方もおわかりのように、家事に終わりはありません。

突き詰めれば、毎日トイレタンクの内側やら、排水溝のおくまで磨けばさらに綺麗になりますし、埃のたまるところもエンドレスに発見します。

だからといって、すべて召使的に「義務」に感じる必要はないのかなと思ってます。

 

恋ダンスで注目を浴びた「逃げ恥」ですが、家事は無償の仕事なのだからこそ、
専業主婦は家事へのプロでなければならないという
私にとっては風が吹いたら桶屋が儲かるレベルの飛躍感。

 

だから、自分でどんな生活がしたいか、どんな生活を求めるか
という基準を決めて生活することが大事だなと思うのです。

 

でないと、ずーっと家事に追われます。

 

その考えに立てば、自分の時間を作ることも可能です。
早朝もしくは深夜人間になって、そこで自分の趣味や別の仕事をすることもできるでしょう。
家事は突き詰めればありまくるけど、

自分の求める姿を考えれば、他人と比較しなければ、そんな大変ではない。

 

数日掃除しなくたって死にゃあないし。

まず、その思考になるまでが大変かと思います。

 

 

⑥ジジババ召喚は夜の反動も

意外にも、召喚してみて初めて気づく大変さ。

チビ達はじじばば大好き。

 

召喚中の昼間は楽しくても、たとえ夜まで一緒に楽しくしても、

気づきました。

その分の「反動」はどこかで現れます。嬉しくないことに。

同居してたり、毎日一緒に過ごしていれば別なのでしょうが、
やはり、子どもにとっては楽しいひと時、それは「非日常」なのです。

だから、親が車ですぐ近くに住んでいるから大丈夫〜♪
という方、それは甘いのです。

もちろん近いに越したことはなく、遠いよりも頼りになることは間違いないのですが、意外にもこちらの子どもの実態やら日常をじじばばが理解してくれるまで、大変でした。

だから、何事も少なめの時間の滞在で。もしくは反動覚悟の非日常イベントとしてじじばばにはあってもらってます。

 

⑦男子トイレ、おむつ替えの場所の少なさ

まだまだおむつ替えスペースは多いとは言えません。大手ショッピングモールは会社によってはかなり素敵な環境になりましたが、大通り沿いのチェーン店などのトイレはまだまだ整っておりません。
オムツ変えスペースがあるのはかなりいいところでほとんどありません。

地域の公園や小さい子どもの対応を考えている店でも女子トイレのみにしかおむつ換えがないということはザラです。

 

だから、個室でぱぱっと着替えるテクがだんだん身についてきます。
でも「大」の方の時や、まだなれない時は大変。それも体が大きくなればなるほどです。

 
だから、行く前にある程度のリサーチすることが習慣づいてきました。

おとうさんといっしょでいいねーからの、圧力

どこへ行くにも、「お父さんと一緒でいいね〜」と言われることが多いです。

ですが、その後
(で、あなたは今日は休日なのよね?なにやら数日見かけたことがあるけれど、もしかして無職?いや、いろんな働き方も最近増えているからね・・・ということは...etc)

という空気全開になることもあります。変な噂広がるもやだしね。

 

なので、ちょっと話す人はこちらから積極的に話しかけることにしています。

私「まあ、毎日となると嬉しくもないんでしょうけどね〜」

 「あら、毎日一緒なの?」

私「妻と育休を交代して、今私が育休中でして・・・」

 「すごいじゃな〜い、なんていうんでしたっけ?イクメン??いやぁ時代って変わっているのね〜。もちろん男性がそういう風になってくるのはいいことだと思うのよ。だって私の時なんか・・・etc」

 

というお姉様方特有の長話&自分話に巻き込まれる可能性は多分にありますが、

変な噂が立たないよりは、じろじろ冷ややかな目で見られるよりは助かります。

 最近は、娘たちもそのような方々に、「ねえね4歳!」「2しゃーい!」「あのね・・・」と自己紹介&会話を転がせるようになり非常によい関係が築けるようになってまいりました。

 そう、積極的にアプローチすることで、世界は広がります!
まわりの受け止め方も、だから「いいね〜」と言われたらの反応を考えておきましょう。

 

⑨時間はあるが、1人で使えない  何事も遊びで

育休が始まってすぐ、慣れない生活体系で時間のマネジメントがうまくいかないことがありました。

「せっかく子どもとの時間のために育休をとったのだから、子どもと過ごせる時間をつくっていかないとな。」と考え、遊びの内容を考えたり、家事を子どもが寝たあとや起きる前にやっておかなくてはと思っていました。

 

 でも、そう考えると、娘が昼寝してくれない、とか

夜中にしようと思っていたことが、家事のことではかどらない、とか

なにかとイライラしたり、できないことに悩んでしまうことが増えたのです。

 

今は、以前の考え方を継承しながらも、

昼寝している時には、家事ではなく自分のことをやろう とか

一緒にいる時間で、家事を楽しみながら過ごそう とか

と考えるようになりました。

 

確かに子どものための育休ですが、過ごし方は子どもメインである必要はないかと思うのです。例えば洗濯物を干したり畳んだりすることを、「できるかな〜?」「やってみる?」「よし競争だ!」として取り組み、

できたことを「すご〜〜い!!」「ここの干し方おもしろいね〜」「おとうさんより早いじゃない!!助かっちゃった」「ありがとう」

という言葉を増やすことで、家事などの日常生活が、子どもを育てること・育児になるのだなと考えたのです。

 

一人でやるより時間はかかるかもしれないけれど、
家事をしながらみんなでいる時間は、楽しく、充実した時間です。

子どもと一緒にいる時間がた〜くさん増える育休生活。

だからこそちょっと遊びながら一緒に家事を行ったりして生活して、

一人の時間はしっかり大切にする。

 

そんなふうに時間をマネジメントすることができれば、子どもも大人も幸せかなと思うのです。1歳までの育休ではこれはできないからこそ、新生児の育休をしているママパパさんたちは本当にすごいなと思います。

 

⑩今までしてくれてたことがしてくれないことも

妻は今年仕事に出ています。
帰宅時間は子どもが寝る前がほとんどだけれど、やはり疲れて帰ってきて寝かしつけをやるからか、それ以外はもうほぼ手がつかない状態になることもあります。

食べたまんまの食器とかを片付けたり

だしっぱなしの書類や物を片付けたりすることや

買い物や掃除など、


「あれ?これ俺仕事中もやってたよ?」ってことがあったりするのです。
ただ、自分がしてたからやってくれというのはちょっとカッコ悪い。

というか、得意分野をそれぞれしたり、うまく分担が明確になっていればよいのだと思うのです。今まではやっていたから今後もやって当たり前、ではなく、

 

仕事が始まってまだ生活に慣れていないからとか、最近うまく練れてないとかあるでしょうから、

少なくとも生活が変わる際に、できれば定期的に

家事の1から10の確認が必要だなと思いました。

 

まとめ+α

 以上、長くなりましたが、現時点で自分が考える、育休する男性が覚悟しておくことでした。よくよく考えればどれも当たり前かもしれません。行き着くところはまだまだ男性の育休が少ないからです。

 そして、育休を取るからこその悩みなのです。育休を取らないで、妻に任せっきりになったり、育児・家事に対して自分の思いがなかったりすれば悩みにさえもならないでしょう。悩みが元となって、奥さんとけんかしたりうまくいかな苦なっていることも聞きます。ぜひとも「この悩みは育休をしたからこそ、自分が妻の代わりに感じている悩みなんだ」と思って前向きに悩みを受け止めたいものです。

 自分は、ガツガツと相談したり話し合ったりすること、「自分はこう考えるけど・あなたとは違う考えだけれどどうかな」などということは得意ではありません。んでも、そんなこと言ってると育休なんてできないでしょう。お互いに仕事も家庭も大切にしたいからこそ、必要な話し合いがあるはずです。

 

まとめたことで、なにやら自分の今後の生活もまた変わっていきそうです。
せっかくの育休生活、楽しんでいこう。