分化 は成長
脳が壊れたを読んで
脳の障害を負うということを、もともとライターだった著者が上手に描き表している。
さらに脳の障害が原因の発達障害系の話や、
まちかどで、めちゃ目を合わせてくるような何かが違うこの人…という症状を自分の症状と合わせつつ、その人たちの気持ちなどが書かれている。
今まで症状・行動は示されていても、どうしてその行動が出るのか、どういう気持ちなのかはわからなかったものを、細かくわかりやすく書いてくれることに脱帽。
そこで、「障害もそうだが、小さい子の成長もそのような感じ」的な文があった。
確かに。
体のなにかがうまく使いこなせるようになったり、使い分けたり、必要に応じて巧みな動きを工夫できたりする「分化」は成長だ。
鉄棒から降りられなかったちびすけ(下の娘)。
前は鉄棒にぶら下がることもできなかったちびすけ。
今は至る所ぶら下がるちびすけ(危険) 。
チョキができるようになった、ねぇね(上の娘)
パンツとスカートとスパッツをはいていると、トイレからずりっと下げたままでしか出てこれない、ねぇね。
それが、パンツの中にスパッツとスカートを巻き込むけどもできるようになった、ねぇね。
シャボン玉ができるようになったちびすけ
でも口を近づけすぎてシャボン玉を吹く前に触れてベタベタになっちゃうちびすけ。
なにもかもが、ちょっとの力加減や巧妙さの中でできるようになっていくのかあ。
そんな感じで学んだ良書。